昭和31年創業の老舗もつ焼き屋を3代目が継ぐまでの紆余曲折

公開日: 更新日:

大森(大田区)②

 品川で打ち合わせを終えたアタシは激しく悩んでいた。ときは13時。昼飯のことである。

 ガッツリいきたくて朝食を抜いてきたため、品川駅前の「つばめグリル」でハンブルグステーキにグラスビールか、大森まで足を延ばして「お食事まるやま」で生姜焼きに中生か。悩んだ結果、まるやまに。決め手は各種ある小鉢。シラスおろしとポテトサラダの魅力に勝てず大森へ。東口から徒歩5分、いつ前を通っても老若男女でいっぱいの人気店だ。とにかくここは肉関係で勝負すべし。2800円の高級とんかつから1100円の豚バラ生姜焼きまで、肉の種類によって値段が変わる。生姜焼きも豚バラ、肩ロース、ロース、リブの4種類あるので、その日の腹と懐具合で選べばいい。アタシは脂っこい豚バラをチョイス。ご飯は半分にしてもらい、ポテサラを追加。そして忘れちゃならない中生。ランチタイムをずらしたとはいえ、13席のカウンターは若いサラリーマンたちで満席。中にはとんかつ定食の大盛りをかっこむたくましき女子も。ここで生をあおっているのはアラ還のアタシだけ。長く生きてきたご褒美だぜ。ポテサラで飲んでいるところへ脂でてらてらの生姜焼きが登場。箸でグワシとつかみ口に放り込む。そこに白飯は若者スタイル。アタシはすかさず生をぐびり。生姜焼きはつまみ。飯のおかずはシラスおろし。どうだ! 文句はなかろう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった