死を悟ったネコが最期にどこかへ…「心残り」を軽くする受け止め方

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「先生、ネコちゃんはいまでも亡くなるときにいなくなることはあるんですか?」

 先日、私と同世代の50代の飼い主さんにこう言われました。われわれが子供のころは、室内と屋外を行き来する飼育方法が多かった時代。質問の原体験になるようなことがよくありました。

 人気マンガ「三丁目の夕日」第36巻には、シニアのネコちゃんを連れて家族で海水浴に出かけるシーンが描かれていて、その旅先で愛猫がいなくなってしまうのです。

「猫が、その死を前に姿を消すのは、飼主の悲しみを少しでもやわらげようという思いやりなのかもしれない……でもそれは同時に、いつまでも心に残る気がかりでもあるのだ」

 そのシーンのタイトルが「心残り」であるとともに、名ゼリフを思い出しました。

 外に出かけた子たちはお気に入りや居心地のいい場所に引きこもっているうちに往生するのだろうと思います。そこが縁の下などだと、飼い主さんは見つけにくいので居場所が分からない。今でも外飼いするネコちゃんなら、十分あり得ることです。

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