道路工事や建設現場の警備の醍醐味は「早上がり」 半日で終わっても日当がもらえる

公開日: 更新日:

警備員編

「林山君、警備員のバイト始めたんだって?」──。知人の内藤さん(仮名)から電話がかかってきた。内藤さんは70代で、5年前から警備員をしている。

 勤務時間は午前8時から午後5時。仕事の多くは屋外。つまり交通誘導員だ。私は店舗警備が専門なので、屋外の仕事を知らない。内藤さんに話を聞くと悲喜こもごもという印象だ。

 道路工事や建設現場の警備の面白さは「早上がり」にある。店舗警備では閉店まできっちり立哨するが、屋外の場合は工事や資材の搬入が数時間で完了したりする。あとはやることがない。そのため工事の現場監督が「もう帰っていいよ」と解放してくれることがある。ときには半日で終了。それでも1万円の日当をもらえる。

 内藤さんはこの5年間の出勤日のうち半分は早上がりだった。早上がりの日は平均で午後2時ごろに仕事が終わったという。

「30分で終わったこともあるよ」と内藤さん。工事現場では、作業した証拠として交通誘導員を立たせてその光景を写真撮影する。ところが作業員が撮り忘れることがある。そのとき、作業員はどうするのか? 証拠写真を“捏造”するのだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に