古文書保護の決め手はワサビで“消毒”? 大エジプト博物館・国際研究チームが効用を明らかに

公開日: 更新日:

 日本の食文化には欠かせない「ワサビ」の意外な効用が明らかになり、注目を集めている。なんと古代エジプトの「死者の書」などのパピルスに記された古文書の保護に絶大な効果があるというのだ。

 大エジプト博物館の女性研究員、ハナディ・サアダさんが率いる国際研究チームが明らかにした。

 パピルスは、カヤツリグサ科のパピルス草(カミガヤツリ)の茎を砕いて作られたもので、微生物の真菌が大敵。パピルス本体と絵や文字を描いた顔料が真菌に侵食されるのだ。

 研究チームは、真菌が付着したパピルスを吊るし、下から水とワサビを混ぜたものを加熱して、発生する蒸気にさらした。その結果、3日後には真菌は完全に除去され、さらに顔料などに物理的変化が全くなかった。

 ワサビの蒸気に含まれる辛味成分が抗微生物作用を持つため、パピルス文書に付着した真菌の排除に効果的なのだという。

 これまでの真菌消毒剤は真菌だけでなく、顔料も損傷させていたので、「ワサビ消毒法」は、パピルスの文化財保存に画期的な発見だそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”

  3. 3

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  4. 4

    田尾監督には感謝しかない 電撃解任の際は一緒に辞めるつもりだったけど…

  5. 5

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  1. 6

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 7

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希がまたも背信投球…指揮官まで「物足りなさ」指摘でローテ降格カウントダウン

  4. 9

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 10

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち