現役東大生に聞いてみた「学費10万円値上げ検討」をどう考える?

公開日: 更新日:

 値上げの波はここにも及ぶのか──。

 東京大学が授業料の引き上げを検討している。現在は年53万5800円で、文部科学省の省令では最大約10万円の増額が可能だ。教育環境の充実化で国際競争力を向上させたい狙いがあるほか、円安・物価高や光熱費の高騰も影響している。

 当然、反発の声も上がる。東大本郷キャンパス(東京・文京区)の掲示板には「学費値上げ反対」「学生の声を聴け!」と訴える張り紙が6種類ほどあった。学生の負担が増すことや、経済的な理由で学ぶ自由が脅かされるのではないかと懸念する内容だ。

 実質賃金が24カ月連続のマイナスを記録し、家計が苦しくなる中、現役東大生は学費値上げについて、どう考えるのか。実際に聞いてみた。

 法学部の3年生は「インフレだから仕方ないんじゃないですか? 賃金と物価の好循環という視点でいうと、今はその恩恵を受ける前の段階。数カ月後には見方も変わってくるのでは」と冷静な分析だ。

 文系の大学院修士2年生は「弱い立場の学生から金を搾り取ろうとするのが理解できません」と、こう続ける。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」