石原都政で“懐刀”と呼ばれた元副知事が明かす 小池都知事の父親は「大ボラを吹く人でした」

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「貿易商と言っても、余った石油を集めて転売するのが勇二郎さんの商売だった。『僕は当選したら通産政務次官になれるんだ。そうすれば傾いた会社を立て直せる。だから応援してくれ』というような話だった。しかし、何千票かしか取れずに落選。その後、後始末もせずにいなくなった。当時、百合ちゃんは甲南女子に通う高校生。兄の勇くんは選挙の手伝いに来たけど、百合ちゃんは一度も来なかった」

■「過去を悔いて、正直にお話しなさい」

 しばらくして、濵渦氏が衆院議員に鞍替えした石原の公設秘書になると、勇二郎氏から「会いたい」と電話がきた。1973~74年ごろのことだ。気乗りしなかったが、指定された東京・銀座の三笠会館で会った。

「そこで、勇二郎さんからカイロにいると聞かされた。そして、こう言ったんです。『百合子が向こうで大学に行ってるんだが、アラビア語が全然できない。だから向こうの本を日本に持ってきて、いま全部翻訳してもらっている。日本語で丸暗記して、授業や試験に臨むようにするんだ』。そんなことで、できるのかなと思いましたけどね。その後、百合ちゃんが日本新党から参院選(92年)に出馬すると勇二郎さんから連絡があり、『手伝ってくれ』と言われましたが、二度とだまされたくないので断りました」

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