犬や猫の糖尿病は1型と決めつけず、インスリン投与量を調整する

公開日: 更新日:

 生活習慣病で悩むヒトが増えているように、生活習慣病を患うペットも増えています。先日、飼い主さんが連れて来られた10歳のワンちゃんもそうでした。

「水をガブ飲みして、すぐオシッコするんです」

 この連載でも紹介した多飲多尿の症状で考えられる病気はいくつかありますが、糖尿病もその一つ。小型犬で下腹部が膨れていたこともあり、内分泌系のトラブルも考慮して血液検査をすると、コレステロール値と血糖値が検査限界を振り切れていました。脂質の異常については確定でも、糖尿病についてはまだ確定ではありません。

 糖尿病には、インスリンが完全に分泌されない1型と、その分泌が不十分だったり効きにくくなったりする2型があります。いずれか判断するためです。

 ネット情報だけでなく、専門誌にも、ワンちゃんやネコちゃんの糖尿病は1型が多い、ほとんどが1型と記されていて、すぐにインスリン療法に取り掛かるケースが多いように思われます。ところが、私の臨床経験からは2型も意外と少なくありません。受診時に一時的にインスリン分泌が不十分でも、その後、分泌が十分に改善されることもあります。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒