犬や猫の目ヤニ、耳のかゆみ…夏の症状はコレでよくなる

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 涙の流量検査は「シルマー紙テスト」で、症状があるときに行っても正確な結果は得られず、不正確な結果から「涙の出が悪い」↓点眼薬の処方はちょっと理解できません。潰瘍が治った段階でのシルマー紙テストなら理解できますが。この点眼薬を、涙が出る子に使い続けると、涙を出せなくなってしまうのです。ですから、その点眼薬は使わなくていいですよ、と伝えました。

 この時季、耳の裏をかゆがるワンちゃんもいます。飼い主さんは皮膚炎や外耳炎などをイメージするかもしれませんが、多くはそうではありません。この時季特有の換毛に伴うムズムズ感が原因です。

■検査や薬は必要ない

 前述のような過剰な検査や治療に誘導する病院では、ホルモンを定量する検査や薬が処方されることもありますが、そこまでは必要ありません。目の粗いタイプのブラシでムズムズしている部分をよくブラッシングしてあげると、換毛がうながされて、ムズムズ感の解消になります。

 ムズムズ感の強さでかき壊していると、2次的な皮膚炎を起こしていることもありますので、炎症があったり、ブラッシングを痛がったりする場合はかかりつけ医に相談するとよいでしょう。そうでなければ、目ヤニと同様にご自宅での対応で十分です。

(カーター動物病院・片岡重明院長)

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