SNS不適切投稿で罷免された元判事が審査請求書を最高裁に提出 「退職金不支給処分」の取り消し求める

公開日: 更新日:

 SNS上の私的な投稿内容を理由に訴追され、4月に国会の裁判官弾劾裁判所から罷免の判決を言い渡された元仙台高裁判事の岡口基一氏(58)が19日までに、罷免による自身の退職金不支給処分の取り消しを求める審査請求書を最高裁に提出した。

 弾劾裁判は1947年の制度創設来10回行われ、罷免とされたのは岡口氏で8人目。判決は即日確定し、裁判官としての地位を喪失。弁護士や検察官になる法曹資格も失った上、最高裁判所長官による退職金不支給処分により退職金も不支給となった。

 最高裁は、岡口氏に退職金を支給しない理由を記載した「退職手当支給制限処分書」において、「国家公務員退職手当法施行令第17条で定める事情に関し勘案した内容についての説明」の欄を設け、「当該退職をした者は、裁判官弾劾裁判所から、次の行為につき裁判官弾劾法第2条2項を適用して罷免する旨の判決を受けたものである」として、弾劾裁判所が罷免の対象とした行為を記載している。

■「弁護士ドットコム」の緊急アンケートでは罷免判決について「妥当ではない」が77.9%

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」