台風10号が史上最強クラスにまで“巨大化”した2つの要因…週末は列島大荒れ予報

公開日: 更新日:

 またまたヤバそうなのが現れた。

 非常に強い勢力に発達した台風10号は28日、鹿児島県の奄美地方に接近。29日には九州南部に接近し、統計史上最強クラスの中心気圧935ヘクトパスカルで九州に上陸する恐れがある。週末にかけて日本列島は大荒れの天気が予想され、東海道新幹線は30~31日にかけ、計画運休や運転見合わせの可能性があるなど、警戒が高まっている。

 当初はこれほど勢力も強くなく、今週半ばにも日本列島から遠ざかるとみられていたのに、なぜこれほどの巨大台風に発達したのか。ウェザーマップの気象予報士・原田雅成氏は、「要因は大きく分けて2つあります」と、こう続ける。

「現在、日本付近では台風を押しやる風が吹いていないため、台風10号の動きはとても遅くなっています。そのため、海上にとどまる時間が長くなり、海面からエネルギーが供給され続けているのです。また、台風は海水温が高いほど多くのエネルギーを得て発達します。今年は沖縄から九州、紀伊半島にかけての西日本付近の海水温が高温傾向で、平年と比べて2度も高い。台風が多くのエネルギーを蓄える条件がそろっているのです」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった