間もなく創業100年! 京都の老舗酒場「京極スタンド」の懐の深さに酔う

公開日: 更新日:

 台風10号が九州を直撃している最中、アタシは出張で京都へ。

 夕方に入る予定だったが、何が起こるかわからない。こんなときは早めの行動に限る、というわけで3時間ほど早い昼過ぎののぞみに乗車変更。案の定、小田原近辺でノロノロ。それでも15分ほどの遅れで京都に着くことができた。

 せっかく早めに京都に着いたのだ。昼からやっている店をのぞかない手はない。アタシが目指したのは新京極商店街の「京極スタンド」。間もなく創業から100年になる名店だ。

 地下鉄烏丸線で四条駅まで行き、四条通をぶらつきながら新京極商店街へ。すると右側になんともハイカラな建物が目に入る。入り口には白い暖簾に赤文字で「スタンド」。張ってあるキリンビールの古いポスターはレトロというよりクラシック。右側のサンプルケースには定番洋食とつまみがズラリ。朝からバタバタで昼飯を食っていなかったので、この店ならうってつけだ。

 さあ、何をつまみに一杯やるか。ワクワクしながら古い木枠のドアを開けると、そこは初めて目にする光景。左側には丸テーブルが4卓ほど。右側には大理石のカウンターがあり向かい合わせに座るようになっている。正面はバーカウンターだ。高い天井には大きな扇風機。アタシは右のカウンターの中ほどに陣取った。

 まずはキリンラガーの大瓶(700円)とポテサラ(480円)。ウスターソースが用意されている。昔の洋食屋はどこでもウスターソースだった。どぼっとかけたポテサラを口に放り込む。そこに冷たいビール。サイコ~。時間はまだ3時過ぎ。入っている客のほとんどは、地元の常連みたいだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー