能登半島豪雨の惨状…山間住民を苦しめる岩や流木、震災で残った田んぼも被害に

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 特に、稲作への被害が大きい。

「田んぼの中には収穫を終えてないところもあり、恐らく今年の出荷は厳しいのではないかと思います。いずれにせよ、来年の春に向けて土砂を取り除かなければいけませんが、土木業はただでさえ人手不足。畑の復旧は長期化するかもしれません」(中山幸永氏)

■収入源がメチャクチャに…

 石川県によると、輪島市や珠洲市など奥能登4市町の今年のコメ作付面積は、元日の地震の影響で昨年の約2800ヘクタールから4割減少し、約1800ヘクタールになった。残った田んぼさえも、被害に見舞われた。山間地域は災害発生時に孤立集落になりやすいといった脆弱性が指摘されているが、今度は生活の基盤まで脅かされる事態となった。

「能登半島の山間部では林業や農業の従事者が多い。そうした人々の働く場所が深刻なダメージを負ってしまいました」(中山幸永氏)

 生活再建の支援は急務だ。


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