新米出荷で在庫復活でも…急な価格高騰をコメ農家が喜べない複雑事情
■高齢化やコスト高で進む離農とコメ離れ
「肥料や燃料、物流などのコスト高に加えて農家の高齢化、後継者不足による離農、廃業の増加、作付面積の減少など、今の農家を取り巻く環境は厳しいものがあります。今回のような騒動が再び起こる可能性は非常に高い。日本人の主食であるコメの供給は、食の安全保障の観点からも維持していかなくてはなりませんが、何よりコメが儲からない状況が続いているので新規就労は増えていません」(常本泰志氏)
今回の急激な値上がりで懸念されているのが消費者のコメ離れだが、そもそもこれまでの価格が安すぎたと常本氏は話す。
「コメは何十年も価格が低迷してきた中でも、パンや麺類の消費に押されて需要が減退していました。今回の価格高騰でコメが敬遠される恐れがあり、コメ離れが起こると再び価格が低迷します。国産米の生産を維持するには、消費者がある程度の値上がりを受け入れる一方で、政府が諸外国並みに農家支援を強化していく必要性があります」
令和の米騒動であらわになったのが、日本の農業の脆弱性ではないだろうか。
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