中国深圳・男児刺殺事件 日中関係の悪化を食い止めた父親の手紙を慟哭して読んだ

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 しかし、自分が愛してやまない国で、愛する息子がその国の人間によって殺されたのだ。悲しみの深さは計り知れないものがあるだろうと想像する。

 文春と週刊新潮(同)に掲載されている「被害者の男児の父親からの手紙」を慟哭して読んだ。政治的意図をもって多少“改ざん”されたのではないかという見方もあるようだが、父親が書いたことは間違いないという。彼の悲しみは深いが、それを乗り越えようという“強靱”な意志を感じさせる手紙である。新潮から紹介しよう。

 亡くなった男児は、昆虫や爬虫類が大好きで、誰よりも優しい心の持ち主で、幼い頃から絵を描くことが好きだった。日本語と中国語を流暢(りゅうちょう)に操る語学の才能を持ち、始めたばかりのバスケットボールに夢中になっていたという。

「彼がこんなにも突然私たちのもとから去ってしまうとは、思いもよりませんでした。今、私の心は混乱と尽きることのない悲しみでいっぱいです。彼がどのように成長し、どのように大人になっていくのか、もう私は見届けることが出来ません。彼を守れなかったことは、私の生涯ずっと心から取り除くことの出来ない後悔です」

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