鶯谷「ささのや」1本90円の焼き鳥を焼きも焼いたり1日2000本

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家族経営の飲食店は間違いない

 暗くなり始めると、サラリーマン風が複数でやってくる。ビールケースを逆さにした簡易テーブルのまわりは、仕事を終えて帰宅前の一杯といった客であふれている。遅い時間にはデキ上がった飲み助たちがシメで焼き鳥とチューハイ(350円)をやっている。アタシは家人のご機嫌を取るつもりで土産用に10本。閉店の11時までに焼きも焼いたり2000本だ。

 家族経営の飲食店は間違いない。ささのやを見ると本当にそう思う。現在は3代目の女将さんと息子、娘さんたちが協力して切り盛り。女将さんが話してくれた。

「この辺は昔からほとんど変わらないわね。開発しようにもできないみたい」

 焼き場のご長男が「最近もそこのビルを建て替えて商業施設を造る計画があったようだけど、立ち消えになったよ。ここは土地の権利関係が入り組んでいるから地上げも難しい」。なるほど。だから昭和がそのまま残っているのか。

 ほろ酔い気分のアタシは言問通りを渡り、柳が風になびく柳通りをぶらつきながら2軒目を探したのでした。(藤井優)

〇ささのや 台東区根岸1-3-20

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