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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

「選挙は買い」が通用しない…株式市場“石破ショック”継続の衝撃

公開日: 更新日:

 そして市場では早くも「石破は捨て石」との声が上がっている。総選挙で自民が負ければ、「次が用意されている」というのだ。もしかして決選投票で負けた高市氏?

 そんな甘い話ではない。あくまでも一部の観測だが、「岸田の再登板」もあるという。

「もう一回、えっ、もう一回、岸田?」

 ミスチルの「HANABI」じゃないけど、そう聞き直してしまう。

 確かに石破氏は、総裁選の直前に「岸田政権を引き継ぐ」と発言。何となくそんなような布石を打っていった。

 一回でもいいから首相をやってみたい石破氏、すぐに再登板できるのなら、辞めてもいい岸田氏。両者の思惑が一致した瞬間だ。現実となれば、見事なワンポイントリリーフとなる。

「政治の一寸先は闇」

 同時に株価も一寸先は闇となってしまった。市場は「不透明感」をことごとく嫌う。そして株高に有効な「財政出動派」の登板がないことも、悲観的に思う。

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