2025年も物価高は止まらない…大手企業「値上げする」48%、庶民を食品値上げが直撃!

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 値上げの要因は「原材料高」が一番多く、1回当たりの値上げ率は平均18%と、24年(17%)を上回っている。

 しかし、すでに庶民は、3年近くつづく物価高にヘトヘトになっている。

 日銀の「生活意識に関するアンケート調査」(24年10月発表)によると、暮らし向きに「ゆとりがなくなってきた」が52.7%に達し、物価に対する実感は「かなり上がった」63.8%、「少し上がった」30.9%と、9割以上が物価高を実感している。「1年前に比べ、物価は何%程度変化したか」は、平均+14.5%だった。14%もモノの値段が上がったら、生活が苦しくなるのは当たり前である。

 経済評論家の斎藤満氏はこう言う。

「大企業の経営者は、値上げを躊躇しなくなっているだけに物価上昇は止まりそうにありません。問題は、政府が物価高を深刻に捉えていないことです。いまだに『デフレ脱却』などと口にしている。物価上昇の実態が分かっていないのでしょう。そもそも、物価上昇率2%という政府の統計が実態を表しているのかが疑わしい。庶民の肌感覚では14%だし、それが実態に近いのではないか。インフレを沈静化させるためには、まずは輸入物価を引き上げている円安にストップをかけることです。日銀が利上げに踏み切るしかない。なのに、政治的な要因で日銀は利上げに踏み切れないでいる。このままでは庶民生活は苦しいままです」

 多少の賃上げでは焼け石に水である。

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