今や石破首相こそが“抵抗勢力”…「高額療養費」引き上げ凍結をかたくなに拒否する理由

公開日: 更新日:

 新年度予算案の審議が参院に移っても、高額療養費の負担限度額引き上げ「凍結」を求める声はやまない。

 政府は来年以降の引き上げについては、今秋までに再検討するとしたものの、今年8月の引き上げは予定通り実施する。これに対し、5日の参院予算委員会では、参考人として出席した患者団体の理事が、「いったん立ち止まってほしい」と悲痛な訴え。身内の自民党議員までもが、「国民の理解が得られなければ夏の参院選に跳ね返る」と石破首相に迫るほどだった。参院選改選組の不安があらわになった格好だ。

 さらに、6日の参院予算委では、与党の公明党議員も懸念を表明。「国民の理解を得られていない」「多様な国民の声を聞いて判断すべき」と苦言を呈した。

 東京都医師会も「凍結」を求める緊急声明を5日に発表している。

 立憲民主党によれば、全面凍結には200億円の財源が必要だが、予備費を充てれば可能。しかし、石破は「持続可能な制度の維持」を理由に「凍結拒否」の姿勢を崩さない。いまや石破首相こそが“抵抗勢力”だ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった