著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

難関校を目指す受験準備は5年生からでも十分…では模試はいつ頃から受けるのがベスト?

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「在籍期間だけでなく、受講時間が30時間以上というルールもあるのですが、厳密に守っている塾はほとんどない。短期講習に参加しただけの生徒を加えたり、各塾が都合よく判断している中、サピックスはきっちり対応していると思う」

 もはやサピックスに義理立てする必要がない元スタッフの言葉だけに信用が持てるが、この人物が明かすのは古巣にプラスなことばかりではない。「一番の問題は早めに入室(入塾)させようとしている点」だという。中学受験を目指す場合、入室テストを受けるタイミングとしてサピックスが勧めるのは3年生の11月。2月から中学受験に向けた新4年生のカリキュラムが始まるからだ。

「途中で中だるみがきて脱落していく生徒をずいぶん見てきた。5年生から始めても十分、間に合う。早めに入室させるのは、他の塾に行く前に囲い込みをしようというビジネスの側面が大きい」

 受験の本格的な準備は6年生になってからでも遅くないと話すのは前出の塾経営者だ。

「試験慣れするために、小5から模試は受けるようにしたほうがいいですが、あとは自宅での勉強でOK。テキストとしては四谷大塚の予習シリーズがお勧めです」

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