警察はやる気があるのか? 今度は川崎でストーカー被害の20歳女性が殺される

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 そうこうしているうちに、父親が男に拉致されてしまった。私は、知人の右翼の「大物」に相談し、2人で父親の救出に向かった。時効だから記すが、彼は信玄袋の中にチャカ(拳銃)を入れていて、私に見せ、にやりと笑った。

 男の家を突き止めたが、私の知人の名前を知ったらしく、逃げ出した後だった。家に踏み込み、地下室に軟禁されていた父親を見つけ、帰宅させた。妹と3人で神奈川県警に被害届を出しに行った。

 私は、県警の質問に答える間、彼のチャカが見つかるのではないかと気が気ではなかった。誘拐犯は後日、県警に出頭してきたと記憶している。

 当時はストーカーなどという言葉はなかったが、いつの時代でもこの手の男はいる。ストーカー被害の相談は年間2万件くらいあるというが、万に一人の被害者も出さないために、警察庁は早急に“お題目”ではない、被害者を守ることができる「ストーカー法の改正」をするべきである。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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