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石井しこう不登校ジャーナリスト

1982年生まれ。中学受験を機に学校生活が徐々に合わなくなり不登校に。19歳からは不登校の子どもや親など400人以上に取材。5月14日に新著「学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること」を出版。

静かに顕在化する「不登校離職」の現実…子どものケアと仕事の両立が困難に

公開日: 更新日:

特にGW明けが危ない

 特に5月の大型連休明けは不登校が増える時期です。新生活の疲れやストレスが長期休暇によって緩み、心身のバランスが崩れやすいためです。小学生の場合は運動会などの学校行事で集団行動に苦しむ子も少なくありません。

 子どもたちは「学校へ行きたくない」という言葉の裏に、いじめ、人間関係の悩み、勉強の遅れ、先生への恐怖感などさまざまな苦しみを抱えています。「怠け」「甘え」と叱責しても、その子の可能性は伸びません。「行きたくない」という、SOSを親御さんは見逃してはならないのです。

 では親や周囲の大人が何をすればいいかといえば、それはお子さんの気持ちに寄り添い、安心できる居場所をつくってあげることです。「家のなかに安心できる居場所をつくること」、これが不登校の支援者、親たちが導き出した結論です。具体的に、どんな対応をすればいいのか。次回、詳しく解説いたします。(つづく)

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