コメ高騰で「コメ太り」の皮肉 朝昼とも朝定食で節約のつもりが→ガッツリお代わり…に落とし穴

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「低所得層ほど肥満率が高いと言われますが、低所得層は“朝早くから”とか“夜遅くまで”なんて、不規則な生活を強いられるケースも多い。外食するにしても時間的に店は限られてくるし、栄養バランスよりコスパ重視で、安くてたっぷりの店を選ぶように。それこそ夜通し働いて、朝定食を夕食として食べる人もいるでしょう」

■気になる低所得層の肥満率は

 厚労省の「国民健康・栄養調査」(令和4年)によると、年収200万円未満の“肥満率”は、男性34.7%、女性25.9%に対して、600万円以上は、男性34.0%、女性13.4%だ。

 そもそも男性は全体的に肥満率が高まってきていて、女性は低所得層の方が有意に高い。

「男性のコッテリ好きはお金のあるなしにあまり関係ないですから。高級なコッテリか安いコッテリかというだけ。その一方で女性がやりたがるダイエットには、意外とお金がかかりますからね。高価なダイエット食品とか、生活に余裕がある人がやることです。そのあたりも肥満率の差に影響しているのでは」(健康情報誌編集者)

 コメに限らず食料品全般が高騰する中、「ますます格差が広がって低所得層の偏食が進んでいくのでは」(前出の柏木理佳氏)。コメ高騰でコメ太りは笑えない話のようだ。

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