東京都心の中古マンションが29カ月連続上昇…もう都心にこだわるのは愚かなのか

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 不動産アナリストの長谷川高氏はこう言う。

「過去10年以上の上昇局面で含み益や売却益を出している一般の方も多く、同時ににわか評論家が誕生しています。90年代のバブルやリーマン・ショックを知らない世代は、これからも上昇を続けると考える楽天家が多いのも気になるところです。外国人の不動産購入規制を訴える政党が躍進したり、千代田区がマンションの転売抑制を要請したりする中、このまま上がり続けるかを見通すのは難しく、背伸びをし過ぎるのは危険かもしれません」

 長谷川氏がこの状況下で勧めるのが逆張りの発想だ。

「職住近接や投資目線で考えると、都心のほうが利便性が高く資産価値を維持しやすいのは間違いないでしょう。しかし、郊外に居を構えることで人生で大切なものが失われるかといえば、そうではないはずです。都心では狭小住宅が売れていますが、郊外ではさっぱりという状況で中古も賃貸も値頃感があります」

 リセールバリューを気にする人が少なくないが、週に数日リモートワークが可能であれば、都心にこだわるより郊外の手頃な価格の住まいで余裕をもって暮らすほうが現実的だ。

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