甲子園も東大進学と同じ? 我が子が高校球児になるにも親の"金次第"…スポーツ体験の格差社会とは?

公開日: 更新日:

 高校進学時のスカウティングシステムも複雑だ。現在は従来の特待生制度が基本的に禁止され、スポーツ推薦制度に変わっている。将来有望な選手は学費や入学金が免除されるが、「施設維持費は別途請求されることが多い。合宿所費用、生活費も必要で、強豪校では授業料以外に月5~10万円程度かかると聞いています」(美山氏)

 どんなに頑張っても、全員がプロになれるわけではない。それでも保護者が高額な費用を負担する理由について、美山氏はこう分析をする。

東大進学のような将来経済的に元が取れる先行投資とは性格が異なり、子どもの夢を応援したいという、純粋な親心という側面が強いですね」

 高校野球に限らず、スポーツ格差の問題は深刻だ。例えば、学校の部活動に加えて、高い月謝を払ってテニススクールに通う中学生もいるとか。裕福な家庭の子どもほど上達するという学習塾と同じ図式が成り立つ。今後、学校の部活動の地域への移行が進めば、子どもたちが気軽にスポーツを楽しむことすら困難になるだろう。


 かつて「学歴や家庭環境に恵まれなくても、運動能力で道を拓く」という生き方は、時代とともに選択肢から消えつつあるようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです