結婚相談所でも増えている?熟年結婚と婚活60代の実情
特徴として、男性は会社員ではなく定年退職のない職業、たとえば医師や経営者といった立場の方が多いです。80歳になっても現役で働いていて、見た目や行動も若々しい印象です。一方、女性側は自立した方も多いのですが、「一人で生きるよりも経済的にも精神的にも豊かに過ごしたい」という思いを持っています。「いかに穏やかに老後を生きていけるか」という視点で、相手を探しています。以前は40代の時点で意識されていたことでしたが、時代とともに10年ほど遅れ、現在では50代、60代以降で強く意識されるようになっています。
70代の医師と50代の看護師のカップルでは、男性は40年以上のキャリアを持ち、すでに子どもや孫もいる立場でした。一方で女性は初婚でしたが、貯蓄は少なく、経済的な基盤を重視し「老後に安心して暮らせる相手」を求めて結婚を決めていました。また、60代で病院を経営する男性と40代後半の初婚の女性医師のケースでは、男性の子どもたちが相続を放棄し「父親の老後を見てください」と条件を出した上で再婚が成立しました。
◇ ◇ ◇
植草美幸さんのコラムでは、婚活に悩む男女の体験談をもとに解決策を紹介しています。●関連記事【こちらも読む】仕事が続かない家族を…「45歳の姉を結婚させてください」入会金や月会費を支払う30代の妹…もあわせてお読みください。