記録的猛暑&少雨で野菜に大ダメージ…15品目中11品目が高値の衝撃予想
今年の異常な暑さが、野菜の産地を疲弊させている。
9月になってもうだるような暑さが続く中、2日は徳島県美馬市で38.6度、群馬県桐生市で39.0度を観測。これらを含め、地点ごとの9月の史上最高記録になった所が90地点を超えた。
気象庁によると、今年の夏は今までで一番暑かったようだ。平均気温は平年と比べて2.36度高く、1898年に統計を取り始めてから最も高くなった。梅雨明けが早い地域も多く、関東甲信と北陸では3週間ほど早まった。暑さと少雨で、まさに異常な天気だった。
■「史上一暑い夏」が産地を直撃
その影響は、野菜の価格に表れている。農水省が先月29日に「野菜の生育状況及び価格見通し」を更新。それによると、今月は全15品目のうち、トマト、ピーマン、ネギなど、なんと11品目が平年を上回る高値で推移するという。同じく記録的な猛暑となった昨年でさえも、同時期の高値予想は9品目だった。原因はいずれも、この夏の高温や干ばつの影響で、生育不良や収量の減少がみられるからだ。すでに東京都中央卸売市場では、トマトの価格が平年比4~5割高で推移している。