引き取った保護猫から感染が広がることも…かかりつけ医の客観的な診察を

公開日: 更新日:

 先日、古くからかかりつけの飼い主さんが保護猫ちゃんの里親になり、当院にお披露目に連れてきてくださった数日後、先住のネコちゃんを連れてこられました。その症状は、この時季に多い光線過敏症で耳翼や額などにアレルギー性のかゆみがあり、かき壊したところは二次的に細菌感染も起こしていました。アレルギー性皮膚炎の内服薬で落ち着きますから、その薬で様子を見てもらうことにしました。

■皮膚炎の犯人は…

 ところが、1週間後、その方から連絡があり、「光線過敏症がよくならず、周りのほかの子も皮膚がカサカサしてきまして……」とおっしゃるのです。光線過敏症はアレルギー疾患ですから、感染することはありえません。それでもう一度、連れてきてもらいました。 診察すると、広がっていた皮膚炎の“犯人”は白癬菌や糸状菌などの真菌でした。いわゆる、カビです。カビが付着しているところにいる野良猫ちゃんなどを迎え入れたりすると、そこからじゃれあったりして感染を広げることがあります。ですから、感染源は新入りの保護猫ちゃんと推察されたのです。これには私のミスも関係していますが、里親会から引き取る際の“あるある”ですからご紹介します。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平に深刻な疲労蓄積…安打も本塁打も激減、「明らかにスイング鈍化」との指摘も

  2. 2

    佐々木朗希に浮上「9月にもシャットダウン」…ワールドS連覇へ一丸のドジャースで蚊帳の外

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    サントリーHD会長を辞任!新浪剛史氏の意外な私生活、趣味は「極妻」鑑賞と…違法薬物めぐり家宅捜索

  5. 5

    ドジャース大谷翔平 本塁打王争いでシュワーバーより“3倍不利”な数字

  1. 6

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  2. 7

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  3. 8

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  4. 9

    「ポスト石破」最右翼の小泉農相“進次郎構文”また炸裂の不安…NHK番組で珍回答連発

  5. 10

    田中将大の日米通算200勝“足踏み”に巨人の営業がほくそ笑むワケ