露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態
「人を食べるというのは初めて」と猟友会会長
「怖いなと思いましたよ。周りにクマがいてもおかしくないところですけど、露天風呂は川に面しているので、まさか川を越えて来るとは思わなかった。人を食べるために餌のない露天風呂まで来た可能性もある? そうですね。人を食べるっていうのは初めてです」(鶴山さん)
今年度のクマによる犠牲者は先月末時点で5人。それが今月だけで行方不明者や未特定を含めると、宮城県栗原市で2人、長野県大鹿村で1人、岩手県北上市で2人、同県雫石町で1人の計6人が死亡している(認定は2人)。すでに計11人が亡くなり、過去最多の6人だった2023年度を大きく上回っている。
農作業中や自宅周辺、スーパーといった生活圏で襲われるケースが相次ぎ、休校や公園閉鎖、イベント中止に追い込まれるなど、日常生活にも影響が広がっている。いつどこでクマに襲われ、食われるか分からない「災害級」の緊急事態だ。