「ふなずし」「箱寿司」発酵ブームで再注目…郷土すしの起源は? ラオスでも食べられている"なれずし"って何?

公開日: 更新日:

■同じ発酵でも世界観の違う「郷土すし」の魅力とは?

 発酵デザイナーの小倉ヒラク氏は日本各地や世界のお寿司を食べ歩き、その経験から「世界SHUSHIサミット」を立ち上げている。背景には「握りだけがお寿司じゃない」ということを伝えたかったからだという。

「特に沿岸部の地域では『お寿司で観光客を呼ぼう』という取り組みがたくさんあります。ただ、そうした“お寿司の押し方”ってどうしても『新鮮なネタ』『職人の包丁さばき』『江戸前の握り』という“現代的なお寿司像”にフォーカスしがちです。そこでお寿司の概念を覆すことを目的で始めました」

 郷土ずしには、三重県の「てこね寿司」のような「混ぜる・和える」スタイル、大阪府の「箱寿司」のように「固めて美しく切る」スタイル、塩と米でガチガチに発酵させる滋賀県の「鮒寿司」をはじめとした「なれずし」、そして、甘酒や糀でやさしく発酵させる石川県の「かぶら寿司」などがある。

「てこね寿司は驚くほど“甘い”。お菓子みたいな感覚すらあります。お茶碗でお酢を量って同じくらいの量の砂糖を加えています。同じ“発酵寿司”でも、滋賀の鮒寿司のように長期保存と強い塩分を生かすものもあれば、かぶら寿司のように『保存性を捨てて、甘さやうま味を取りにいく』方向もある。寿司って、同じ“発酵”でもここまで世界観が違うんだというのが魅力です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    (1)東京・杉並区を流れる善福寺川周辺にも、「アサ」「ツル」「カマ」は湿地、「エコ」は川の入江を示す水害地名

  2. 2

    これは「多死社会を先取りした街」の姿だ! 「地域全体が老人ホーム」になったドヤ街「山谷」で、オヤジさんたちがカラオケを楽しむ居酒屋に突撃してみた

  3. 3

    荻窪「銭湯GOKURAKUYA」銭湯では珍しいセルフロウリュにウキウキ

  4. 4

    「あの人、もったいなかった…」ではもう遅い! 婚活男性を次々断る“ポイポイ婚活”女性の落とし穴

  5. 5

    9月も漁獲量8割減…歴史的不漁で1匹400円のサンマに続き秋サケ・サバも全滅危機

  1. 6

    (2)「丸子「野毛」「等々力」など東京と神奈川で同じ地名 多摩川の氾濫で分断された水害の痕跡

  2. 7

    ドヤ街「山谷」の憩いの場・玉姫公園で見た異様な光景 「倒れている人がいるのが当たり前」という“異世界”を目の当たりに

  3. 8

    男女平等「世界117位」の日本、古代は先進国だった? 16代の天皇のうち8代が女性だった「女帝の時代」

  4. 9

    台風25号直撃の千葉・印旛沼は堤防決壊で浸水被害…10月も大雨襲来&首都圏直撃の懸念

  5. 10

    (4)大阪「梅田」は埋立地を示唆 東日本大震災で液状化した関東3エリアに共通する地名「日の出」が偶然でない理由

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  2. 2

    萩本欽一〈47〉気仙沼ちゃんは民宿4軒経営の大女将に 説教してテレビで夫を募集させた甲斐があった

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    モグライダーともしげが埼玉の中高一貫ミッションスクール聖望学園で打ち込んだアメフト《26年夏番外編》

  5. 5

    やっぱりか? 自民・村井国対委員長が高市首相「国会逃避作戦」画策…予算委出席「原則不要」案をリポスト

  1. 6

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 7

    郊外に住むという選択肢 「都心から1時間」の狙い目エリア

  3. 8

    植田日銀シルバーウイーク前の「円高誘導」は大失敗…もはや為替介入はできない

  4. 9

    広島4番栗原に敵将・落合監督は「四球でいい」と助言を…

  5. 10

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」