徳島県立図書館(徳島市)貴重な「阿波国文庫」に県を象徴する「橋と川」コーナー

公開日: 更新日:

徳島県の橋と川にまつわる本や文献、橋の建築に関する技術書や小説なども

 他の図書館にはないユニークなコーナーもある。それが約6700冊を所蔵する特別集書「橋と川」だ。

「当図書館が現在の場所に移転するに際して、何かテーマを設けて本を収集しようとなり、選ばれたのが『橋と川』です。徳島県は全国有数の大河である吉野川や那賀川をはじめ、大小多数の川が流れ、上流から下流まで個性的な橋が多い。淡路島につながる大鳴門橋もあります。つまり、徳島県民にとって、橋と川は生活に密着したもの。徳島県の橋と川にまつわる本や文献はもちろん、橋の建築に関する技術書や小説なども収集しています」(露口館長)

 図書館は県民の憩いの場となっている文化の森総合公園内にあり、公園のすぐそばには園瀬川が流れている。文化の森総合公園内には、いずれも県立の博物館、近代美術館、21世紀館などの施設や森林ゾーンもあり、文化と自然の2つを楽しめる。県民だけでなく、観光客にも人気。各施設が連携するイベントなども行われている。

「閲覧室は2階にあり、約4000平方メートルのワンフロアです。広いので目当ての本を探しやすくするため、児童書は緑色など、床のカーペットでジャンルごとの色分けを行っています」(露口館長)

 館内飲食は原則禁止(水分補給の必要性がある場合は指定された場所で可)。公園内にはレストランがあり、そこを利用する来館者も多い。

 遠い阿波国に思いを馳せ、今の徳島を楽しむにはうってつけだ。

●住所 徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内(℡088-668-3500)
●開館時間 毎週月曜と第3木曜、年末年始、特別整理期間を除く午前9時半~午後7時(土日祝は午後5時まで)
●アクセス JR徳島駅からバスで「文化の森」下車、あるいは「園瀬橋」下車で徒歩10分

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