臓器移植で狂犬病に感染、ミシガン州の男性死亡の悲劇…原因はスカンクの引っかき傷だった
ドナーは事態を重く受け取らず、医療機関を受診しなかった。
この事件から約5週間後、ドナーは錯乱、歩行・嚥下困難、首のこわばり、幻覚などの症状を示し、自宅で心停止とみられる状態で発見された。
蘇生されて入院したが、意識は回復せず、集中治療後に脳死と判定された。当初の狂犬病検査は陰性で、症状は他の慢性疾患によるものと判断された。
しかし移植患者の男性が死亡した後、保存されていたドナーの右腎臓生検サンプルを再検査したところ、ギンケコウモリ関連の狂犬病ウイルス変異株のRNAが検出された。
最終的にコウモリがスカンクを感染させ、スカンクがドナーを感染させ、ドナーの腎臓が移植患者を感染させた可能性が高いという、3段階の経路が示唆された。アイダホ州ではスカンクは狂犬病の主な宿主ではないが、コウモリ由来の変異株が存在するという。
米国疾病対策センター(CDC)はこの症例を「極めて稀なケース」としている。臓器や組織移植による狂犬病やその他の感染症のリスクは極めて低い。米国では1978年以降、移植による狂犬病伝播事例は本件を含めて、わずか4件しか記録されていない。
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