ハッピーリタイアとは「箱」に全財産を投じることではない
シニアにとって、未知の土地での人間関係構築は、「ノーヒントで(競馬の)3連単を当てる」ようなもの。期待値が低いのである。
では、シニアが取るべき“正解”とは何か。
それは、長年築き上げた「人間関係」という最大の資産を手放さず、生活コストだけを削る「経済的リストラ」だ。
無理な地方移住で環境をリセットするのではなく、今の友人たちと1時間圏内で会える場所を選ぶ。
ここで大きな味方となるのが最新のテクノロジーだ。自治体によっては「自動運転バス」などを導入しており、「高齢者の足」となっている。縁を壊さずにリストラできるのだ。
浮いたお金は、旧友とうまい酒を飲み、孫に小遣いを握らせるための原資となる。これこそが確実に見込める「人生の配当」だ。
結論を言おう。
「ハッピーリタイア」とは、箱に全財産を投じることではない。「今の縁」を維持したまま、生活の無駄をそぎ落とし、期待値を地道に積み上げること。それが人生の最終レースを“勝ち逃げ”で締める唯一の必勝法となる。

















