2000年以降の家電再編は…テレビは「吸収、分解」エアコンはパートナーで技術残す
残る大型家電は、冷蔵庫、洗濯機、エアコンだ。この中で今、再編が激化しているのがエアコンだ。ここ1年で、日立製作所の空調事業は独ボッシュ、富士通ゼネラルはパロマの傘下に入る検討が進むなど、動きを見せている。
これらはいずれもM&Aだが、かつてのテレビ事業の売却とは雰囲気が異なる。テレビが「吸収・分解」だったのに対し、エアコンは「パートナー」に近い。
現在、我々が消費している石炭や石油などの化石燃料は有限である。かつての予測ほど枯渇が進んでいないのは、技術進歩により深部まで採掘可能になったためだが、いつかは尽きる。しかし、次を担う決定的なエネルギー源はいまだ定まっていない。原子力発電も安全性が確立されているとは言いがたい。それでも人類は、現在の快適さを保ちつつ、次世代エネルギーが確立されるまで燃料を節約する必要がある。
こうした時代の流れをにらみ、ボッシュやパロマなどは、空気や水の温度を制御できるメーカーを囲い込んでいる。熱効率において最も優れた技術の一つがヒートポンプ(空気中の熱を集めて利用する技術)だ。エアコンで培われたこの技術は、給湯機など多分野に応用できる。日本はこの分野で世界トップ水準であり、海外メーカーは是が非でも手に入れたい。

















