72歳と62歳が「養子縁組」…現代版・横溝正史の世界
男にとって、このシニアが築いた「2億円の現預金と株式」、そして「8000万円の自宅」は、無防備に転がる「落ちている金」と同じだ。
三文判一本と、証人を偽ったわずかな手間。それだけで「法定相続人」という最強のカードを手にし、次は全財産を譲る遺言書を書かせるだけ。まさに現代版・横溝正史の世界である。
男の狙いは、老人が逝くまで、戸籍上で「唯一の味方」を演じながら潜伏し続けることだ。
死人に口なし。その時が来れば、本物の親族がどれほど叫ぼうと、戸籍という鉄の壁がこの「偽りの息子」を守り抜く。
この悲劇を回避する施策は、自身の判断力が健在なうちに「養子縁組届不受理申出」を役所へ提出しておくことだ。加えて「公正証書遺言」で相続の軸を固め、「任意後見制度」を予約しておくのも良いだろう。
「死ぬまで気づきませんでしたよ、息子さん」
あの世で「養子離縁届」を出したところで、閻魔大王でさえも、現世の戸籍謄本には手を出せないだろう。「地獄の沙汰も金次第」とはいかないのだ。
もし、死に際に、赤の他人に「全財産をキャッシュバック」という喜劇を演じたくないのなら、今すぐこの瞬間に防衛するべきだろう。自分の経年劣化には誰しもが盲目。今すぐ役所へと足を運び、この致命的な“法律のバグ”を塞いでおくべきである。

















