著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

72歳と62歳が「養子縁組」…現代版・横溝正史の世界

公開日: 更新日:

 男にとって、このシニアが築いた「2億円の現預金と株式」、そして「8000万円の自宅」は、無防備に転がる「落ちている金」と同じだ。

 三文判一本と、証人を偽ったわずかな手間。それだけで「法定相続人」という最強のカードを手にし、次は全財産を譲る遺言書を書かせるだけ。まさに現代版・横溝正史の世界である。

 男の狙いは、老人が逝くまで、戸籍上で「唯一の味方」を演じながら潜伏し続けることだ。

 死人に口なし。その時が来れば、本物の親族がどれほど叫ぼうと、戸籍という鉄の壁がこの「偽りの息子」を守り抜く。

 この悲劇を回避する施策は、自身の判断力が健在なうちに「養子縁組届不受理申出」を役所へ提出しておくことだ。加えて「公正証書遺言」で相続の軸を固め、「任意後見制度」を予約しておくのも良いだろう。

「死ぬまで気づきませんでしたよ、息子さん」

 あの世で「養子離縁届」を出したところで、閻魔大王でさえも、現世の戸籍謄本には手を出せないだろう。「地獄の沙汰も金次第」とはいかないのだ。

 もし、死に際に、赤の他人に「全財産をキャッシュバック」という喜劇を演じたくないのなら、今すぐこの瞬間に防衛するべきだろう。自分の経年劣化には誰しもが盲目。今すぐ役所へと足を運び、この致命的な“法律のバグ”を塞いでおくべきである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相、病気を理由に辞任? 囁かれるショートリリーフは麻生指名で「茂木敏充」か

  2. 2

    嵐活動終了で松本潤との「結婚待望論」再燃も…キッパリ否定の井上真央が送る“幸せシングルライフ”と結婚観

  3. 3

    「中傷動画」疑惑で高市首相またブチ切れ答弁連発し逃げ切り画策も…露呈した重大な“落とし穴”

  4. 4

    「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退

  5. 5

    大谷翔平が負傷して出血…ドジャース指揮官は軽症強調もサイ・ヤング賞に悪影響を及ぼす懸念

  1. 6

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  2. 7

    ハリボテの実質賃金「4カ月連続プラス」…巨額の税金つぎ込んだ補助金政策で“ゲタ履き”が実態

  3. 8

    6月7日に「笑点が重大発表」座布団運び山田隆夫は本当に勇退するのか? 「くん」が「さん」に変わった哀愁

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    遠藤航「W杯欠場」の可能性浮上…森保監督が代表引退したはずの吉田麻也を呼び寄せた深謀遠慮