(1)新年度に見直したいお金の新常識 iDeCo&退職金「10年ルール」でどう変わる?定年前に確認を
一時金と年金を併用する方法は、受取額が退職所得控除を超える場合に有効です。退職所得控除の枠内で一時金を受け取り、超えた部分を年金として受け取ることで、税負担を分散させることができます。これが退職金の受け取りの基本戦略でした。
ところが、2026年からの制度改正によって状況はやや複雑になりました。その大きなポイントが「5年ルール」から「10年ルール」への変更です。これを知らないと、税金面でかなり大きな差が出る可能性があります。
従来の5年ルールでは、たとえば60歳でiDeCoを一時金として受け取り、その後65歳で退職金を一括で受け取ると、退職所得控除をそれぞれに適用することができました。5年以上の間隔があれば、退職所得控除が「復活」する仕組みだったからです。
しかし26年からは、この期間が10年に延長されました。退職金を受け取ってから10年間あけないと、退職所得控除は復活しません。
仮に60歳でiDeCoを一時金として受け取った場合、退職金を70歳で受け取るというのは、現実的ではないケースも多いでしょう。

















