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島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

天皇「春季皇霊祭」出席とりやめから考える…皇室の信仰と歴史

公開日: 更新日:

 天皇一家は、3月25日から26日にかけて東日本大震災の被災地である宮城、岩手両県を訪問する予定になっていた。ところが、天皇夫妻の風邪のため、訪問は延期になってしまった。

 愛子内親王の被災地訪問ははじめのことなので両県では期待が集まっていた。だが、両県民は後日を待たなければならなくなった。

 それに先立って、天皇は3月20日の春季皇霊祭も欠席した。宮中祭祀には、天皇が直接祭祀を司る「大祭」と、掌典長が代わりをつとめる「小祭」があり、春と秋の皇霊祭は大祭にあたる。天皇が大祭の出席をとりやめたのは即位後はじめてのことである。今後の予定を踏まえ大事をとったと伝えられたものの、雅子皇后ともども回復はならなかった。

 天皇が春季皇霊祭の出席をとりやめたと報道されたとき、『東京新聞』が愛子内親王は出席と報じたため、一部には愛子内親王が天皇に代わって祭祀を司ったととらえるむきもあった。皇嗣の立場にある秋篠宮が代わりをつとめたとした人たちもいた。

 しかしこれは誤解である。

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