高校無償化は怠け者とバカを増殖させる 弊害は「公立の定員割れ」だけではなかった

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「15の春は泣かせない」

 これは昭和30年代後半、「高校全入」を掲げた蜷川虎三京都府知事のスローガンだった。

 当時、高校へ進学できるのは2人に1人。家庭の経済事情などで進学を諦め、多くが就職していった。私の家も貧しく、デキの悪い中学生だったが、都立高校なら学費が安いからと親の許しを得て、偏差値の低い都立高校へ入学した。

 現在、高校への進学率は通信制高校まで含めるとほぼ100%近いといわれる。「高校へ行くのは当たり前」の時代になったのだ。

 だが、長い不況が続く中、子どもたちを高校に通わせるのが負担になる家庭が増えている。そこで、東京や大阪ではいち早く、所得に関係なく、国公立だけではなく私立高校の授業料の無償化を実施している。

 国も、国公立については授業料原則無償としていたが、連立相手の日本維新の会が「完全無償化」を掲げているため、来年度から、私立に通う家庭にも所得に関係なく、年最大45万7200円を支給するとしたのである。かかる費用は5824億円。

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