「ちえの森 ちづ図書館」(鳥取県八頭郡智頭町)薪ストーブ、書斎、列車旅
“本を読む場所”にとどまらない
中でも特筆すべきは「智頭急行コーナー」だろう。「智頭急行」は兵庫・岡山・鳥取の3県をまたぐ智頭線を運営する第三セクター鉄道で、京阪神と鳥取を結ぶ重要な交通インフラを担う。前述したワークショップには同社の社員も参加しており、「特急車両の座席更新で不要となった座席を図書館で活用できないか?」という提案をきっかけにこのコーナーが実現。譲り受けた座席が設置され、鉄道関連の書籍やグッズも並ぶ。
「車内と違って後ろを気にする必要がないので、座席はリクライニングし放題。列車旅のような気分で存分にリラックスしていただけます。しかも、前後に向きを回転させることもできる上に、小窓からは智頭駅を行き交う列車を眺められるんです。子供だけではなく、大人の方にもお楽しみいただいております」(同)
蔵書は約7万冊で、そのうち開架は約5万冊。「地域資料コーナー」には智頭町の資料をはじめ、鳥取県および県内各市町村に関する資料が並んでいる。が、それだけではない。
「地域資料とは別に、林業関連の書物を独立させ、『森林コーナー』を設けました。林業で栄えてきた智頭町の特性を踏まえ、関連書籍はもちろん、専門月刊誌『現代林業』のバックナンバーなどを含めて展示。山や森など自然に関する本とあわせて、地域の特色を色濃く映し出しています」(同)
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