Netflix韓ドラ「鉄槌教師」が大ヒット “正義のビンタ”に喝采する大人たちの深い闇
正義を取り戻すために暴力を振るう。そんな矛盾に批判的な声も上がるが、〈見ていてスカッとする〉というレビューで埋め尽くされている。
「正直、私もスカッとしました」と、都内の公立校教師がこう続ける。
「ただ今どきは、バカで粗暴な生徒より100倍厄介なのが、SNSいじめなど裏でコソコソと他人の足を引っ張る、善人の仮面をかぶった狡猾な生徒や親です。教育現場の問題はもっと複雑ですけど、『鉄槌教師』はそこを単純化して、悪い生徒や親に強い大人が正義の鉄槌を下す。分かりやすさがウケたのでは」
文科省が昨年12月に発表した「公立学校教職員の人事行政状況調査」によると、2024年度に懲戒処分等(懲戒処分及び訓告等)を受けたのは4883人。対して精神疾患による病気休職者は7087人。病める先生の方が上回っている。
■一種のファンタジー
脚本家でライターの源祥子氏は「鬱屈している大人が増えている裏返しでしょう」とこう話す。
「学校だけに限らず会社でもハラスメント扱いされるのが怖くて、できれば若者と接したくないという中高年が大勢いる。『鉄槌教師』は、子供に遠慮して言いたいことも言えない大人のための、一種のファンタジーみたいなものでは」
喜んで見ている大人の方に“深い闇”を感じるのは気のせいか。


















