妻に先立たれた夫は「寿命30%短い」研究も…FPが勧める定年前に始めたい“ある習慣”
「それぞれの居場所」と「共通の居場所」を
だからこそ、ここでひとつ提案です。
定年後、料理を始めてみませんか。仕事ばっかりだった現役時代とは違い、時間に余裕ができます。できれば、料理教室に通うのがおすすめです。
「男は厨房に入らず」なんて言葉もありましたが、それはもう完全に昔の話です。いまは、むしろできたほうがいいことだらけです。
まず、奥さんの負担が減ります。夫が現役時代は、朝と夜くらいだった食事の準備も、定年後は3食になります。これはけっこうな負担です。そこに「これやって」「あれやって」と夫が言い出すと、ストレスもたまります。いわゆる熟年離婚の原因にもなりかねません。
料理ができるようになると、自然と他の家事にも理解が広がります。洗濯や掃除にも抵抗がなくなる。さらに、料理教室に行けば仲間もできます。新しいコミュニティができるきっかけになります。
そして、奥さんにとってもメリットがあります。夫が料理教室に行っている時間は、自分の時間として使えますからね。もし将来、どちらかが先にいなくなったとしても、生活はちゃんと回る。
老後は、夫婦で過ごす時間がぐっと長くなります。その時間を気持ちよく過ごせるかどうかは、「協力できるか」にかかっています。そのきっかけとして、料理はとてもいいツールです。
また、日本の家庭って、夫婦それぞれ別々のコミュニティを持っていることが多いですよね。
夫は会社中心の人間関係。妻は子どもや地域、ママ友のつながり。それぞれの世界はあるけれど、共通の場は意外と少ない。
一方で、欧米なんかだと、ホームパーティーが当たり前で、夫婦で共通の友人がいるケースが多い印象です。現役時代は、それでもいいんです。お互い仕事もあって、それぞれの世界がある。でも、定年後は状況が変わります。夫婦で一緒に過ごす時間が、ぐっと長くなる。
そのときに、共通のコミュニティがあると、これがすごく効いてきます。
共通の知り合いがいる。共通の話題がある。一緒に出かける場所がある。これだけで、日常の会話も自然と増えます。
もちろん、それぞれのコミュニティも大事です。私自身も仕事関係のつながりがありますし、妻はスポーツクラブの仲間がいます。
こうやって「それぞれの居場所」と「共通の居場所」の両方を持っていると、バランスがいいんです。
ずっと一緒にいるだけでも疲れるし、完全に別々でも距離ができすぎる。ちょうどいいのは、その中間です。老後って、時間がある分、人との関係がそのまま生活の質に直結します。
だからこそ、夫婦で共有できるコミュニティをひとつ持っておく。
それだけで、老後の景色はずいぶん変わってきます。
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