著者のコラム一覧
坂田冬彦

1962年生まれ、神奈川県出身。役所勤めの後、憧れだった路線バス運転手に。60歳で定年退職。現在大型ショッピングセンターの施設警備員として奮闘中。

(3)ある高齢女性の迷惑行為にウンザリ

公開日: 更新日:

 少しして、警察官とぶつけられたクルマの持ち主が駐車場に現れた。すると、警察官が開口一番こう言い放つ。「またあんたかぃ」。どうやら、これまでも付近のスーパーマーケットやドラッグストアなどに現れては、「挙動不審なクルマとおばあさん」として通報される“常習犯”のようだ。警察官は、おばあさんの免許証と車検証、それにぶつけられたクルマの持ち主の方の免許証と車検証を確認し、事故処理をして30分後には現場を後にした。だが、このおばあさんの迷惑行為は、ウンザリするほど続いた。1カ月後、来館して女子トイレを使用した後、汚れ、悪臭で使えない状態にしてしまった。さらに2週間後に再び来館し、同様の迷惑行為を行った。これでは他のお客さまに迷惑がかかると、施設の責任者が施設への立ち寄りを遠慮してほしい旨伝えた。 

 その2カ月後、そのおばあさんはついに死者が出るような交通事故を起こしてしまった。事故を伝える新聞記事によれば、おばあさんの年齢は88歳。一警備員がどうこうできることではなかったかもしれないが、せめて死亡事故を回避する手だてはなかったものかと思ったものだ。

【連載】ショッピングセンター警備員 哀愁の日々

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