なべやかんが自著の印税未払いをSNSで報告 私が経験した中小出版社のブラック体質を3件紹介する
すぐに彼からは筋トレ関連の書籍を参考資料として送ってもらい、私は準備を開始。また、筋トレを否定するからには筋トレをせねばと、ジムにも入会した。書籍の内容としては、「筋トレ以外にビジネスマンがやるべきことは他にたくさんあるだろ!」という内容である。
それから1カ月、「はじめに」を書き終えたところでメールが来た。「近いうちに電話をしていいか?」という内容だった。これは良くない話だろうと、ピンときたので「今から電話ください」と伝えたら、案の定の展開だった。
「この本は進めても大丈夫なのですが、今から宣言しておくと、おそらく、いや、かなりの高確率で印税は支払えません。他の著者さんにも印税未払いが何人かおりますし、社長は支払いの督促から逃げ回っています。さらに、社員である僕の給料も遅配になっています。残業代なんて当然出ませんし、中川さんにこんな会社と仕事をさせるわけにはいかないと思い、今、電話しています」
そして、現在校了間近の書籍を編集し終えたら鯉渕さんも会社を辞めるという。すでに転職活動は終えており、A社を辞めた翌月1日からはその会社に在籍することになるという。出張の経費も建て替えが続いており、鯉渕さんの生活も苦しくなっていた。出版業界は、取次に本を卸したところで出版社にはお金が入るため、取り敢えず次の作品に取り掛かることができる。完全な自転車操業なのだが、「一冊大ヒットが出れば金銭面はすべて解決」という取らぬ狸の皮算用をする。だが、返品の山となり、売上金を取次に返さなくてはいけなくなり、経営が悪化するのだ。

















