なべやかんが自著の印税未払いをSNSで報告 私が経験した中小出版社のブラック体質を3件紹介する
■集う会で運転資金集め。締め切りを守れないような無理難題でギャラを減額
とまぁ、なべやかんの話と似ているのだが、中小出版社の話はこれで終わらない。B社をみてみたい。こちらは書籍の印税の遅配は当たり前のこと、印税率も通常は10%のところ、単著であっても6%にする。社長は金策に駆け回り、政治資金パーティーならぬ同社のパトロン的高齢の元文学青年の集う会を行い、それを家賃や光熱費、各種経費に回している。出版にかける熱意は素晴らしいのだが、ネットビジネスには消極的で、高齢者が今後次々と亡くなる状況でいかにして会社を存続させるのか、他人事ながら心配である。
そしてC社だ。ここはビジネス書や自己啓発書を発行する出版社で、同社の名前をGoogle検索に入れると予測変換で「やばい」をはじめよろしくない単語が並び、社長のワンマン経営との評判があるといったAIによる記述があった。
過去、私はとある大企業社長の書籍のゴーストライターをC社の依頼で担当した。今よりも出版業界は活気があり、羽振りが良い時期だったため、50万円のギャラを提示され、社長を5回取材した。最後の取材後「では、2週間で全部納品してください」と言われた。224ページの書籍のため、大体11万字だろうと推測。当時、私はフリーの雑誌編集者で、そちらも多忙だったため、「この文量を書き上げるには、せめて3週間ください」と返したが、編集者はガンとして譲らなかった。
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