ハイテク監視社会の副作用 中国で試着室動画がネット流出

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 中国は、世界一のハイテク監視社会だ。全土に2億台に迫る監視カメラが設置され、人口比で台数が多い世界10都市のうち、8つが中国である。

 さらに、監視カメラをつないだネットワーク「天網」により、SF映画のようなAIによる犯罪者追跡システムが構築され、街中はもちろん、商業施設からオフィス、ホテルに至るまで、ありとあらゆる場所で監視カメラが目を光らせている。習近平政権はこれによって、香港や新疆ウイグル、内モンゴルをはじめとした民主化運動や独立活動など、不穏な動きを抑え込もうとしているようだ。

 ところが、この監視社会のとんだ副作用が社会問題となっている。監視カメラで撮影された動画が、ネットに流出しているのだ。一部のセキュリティー会社や監視カメラ企業メーカーが故意に横流ししたり、ハッキングによって流出したりしている映像だ。

 カメラは、天井や部屋の隅に気づかれないように設置されているため、アパレルショップ「H&M」などの試着室、中にはラブホテルのベッドまで容赦なく映し込む。中国のアダルトサイトには、盗撮されているとも知らずに、プレーに夢中になっていたカップルたちの動画があふれている。

 中国政府は、個人情報の保護を怠ったネット運営者は厳罰に処するとしている。しかし、監視カメラは2020年代末には6億台を突破するといわれ、あるネットには、こんな書き込みがなされている。

〈弾圧あれば抵抗あり、民主化運動と同じように盗撮にも終わりはない〉

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