ひと言で好調NY株急落…投資家カール・アイカーンって何者?
NYダウが史上最高値の1万6000ドルを更新した18日(日本時間19日)、取引中に「大幅な下落が起きる可能性がある」と、警告した投資家がいる。ウォーレン・バフェットでもジョージ・ソロスでもなく、カール・アイカーン(76)だ。
何やら聞き慣れない名前だが、これを機にダウは引けにかけて急落する展開に。発言ひとつでマーケットを動かすこの男、いったい何者なのか。
「ここ数年、物言う株主として有名になった米国人投資家です。経営を信頼して友好的に株を買い進めるバフェットとは対照的に、経営が信頼できない会社の株を敵対的に買うのが得意。現在はアップルの大株主で、なかなか株価が上がらないアップルに“自社株買いしろ”とか“M&Aをしろ”とか、“内部留保を吐き出せ”とか、しょっちゅう噛みついています。ツイッターを駆使してフォロワー投資家をあおるため、アジテーター(扇動家)の異名も取ります」(ロータス投資研究所代表・中西文行氏)