燃費不正の三菱自動車 “身売り先”に浮上する本命と大穴
三菱グループ首脳からは「もう無理だ」のタメ息が漏れている。三菱自動車を支え切れないというのだ。
三菱自は、軽自動車4種の燃費性能データ不正に続き、きのう(22日)新たに看板車種の電気自動車(EV)「i-MiEV(アイ・ミーブ)」のデータ不正が発覚した。
株価は暴落し、22日に年初来安値の489円をつけた。
「市場の関心は、すでに三菱自の身売り先に移っています。三菱重工や三菱商事などグループの中核は三菱自を“見捨てた”と伝わっています。ただし、スリーダイヤのプライドにかけて倒産させるわけにはいかない。となると、買い手探しに必死でしょう」(証券アナリスト)
市場では、中国の自動車メーカーが関心を寄せていると囁かれる。
「三菱自は自社エンジンを中国メーカーに供給しています。そのうちの何社かが興味を示しているといわれます。エンジンを買っているのは、中国最大の民営自動車会社の長城汽車、中国3大メーカーの一角を占める東風汽車、それに準大手の北京汽車です」(ジャーナリストの井上学氏)