「グレイステクノロジー」日本のモノづくりを変えていく
グレイステクノロジー(6541)の立ち位置が変わってきた。マニュアル制作・管理に特化したクラウド・サービスである「e―manual」「GRACE VISION」の企画、開発、運営が中核。これだけでは「取扱説明書の翻訳?」みたいに思えてしまうが、その実態はスゴいの一言。
正確で統一感のあるマニュアル作成、コストダウン(平均4分の1程度に削減)、制作時間短縮の効率化など、使用企業のメリットは大きい。高利益体質を維持しながら、利益率の向上に取り組んできたのが歴史だ。
「理由のいかんを問わず、約束したものは何が何でも守る」「プロとしての道を追求し、究めるものである」などの行動指針は孤高でありながらプロの道の姿勢。だからこそ顧客からの信頼は高く、日本の大手ものづくり企業が軒並み同社のクライアントだ。
業績は絶好調で前期(19年3月期)は2ケタの増収増益、第4四半期の営業利益率は52.6%と驚異的。通期でも37・7%だった。ユーザーからの問い合わせの増加と従来の「使えない」マニュアルへの対処、ベテラン社員の減少などを背景に今期も明るい見通し。