日本は先進国で最低…女性役員を増やす「30%クラブ」始動
企業の女性取締役を3割まで増やす「30%クラブ ジャパン」が動きだしている。「30%クラブ」は、東証1部TOPIX100社の女性役員比率を2020年に10%、30年で30%まで増やすことを目標とする。
「30%クラブ」はもともと10年に英国で創設され、企業の意思決定機関に女性が増えることで、企業のガバナンスの強化や成長につながると、これまで日本を含め14カ国で展開されているキャンペーンだ。会長に就任した資生堂の魚谷雅彦社長は設立の際、こう述べている。
「日本のジェンダーギャップの問題は深刻で、これに真剣に取り組むことは、日本の企業トップとして極めて重要なミッションであると考える」
同クラブには資生堂のほか、味の素、日立製作所など大手企業のトップをはじめ大学教授や機関投資家が賛同し、37人が名を連ねている。中心となる資生堂では社会活動本部を新設し活動を後押しする。