“逃げ得”前澤前社長 ZOZO株売却で手にする2429億円の行方
12日発表された「ヤフー」による衣料品通販大手「ZOZO」の買収。驚いたのは同時にZOZO創業者、前澤友作社長(43)が退任すること。朝、発表されると、ZOZO社内が騒然となったという。巨万の富を得る前澤氏は、これから何をするのか。
12日、都内で記者会見した前澤氏は、自らのトップダウン手法を反省し、「チームワークが今後、問われる。体制が抜本的に変わるべきタイミングだった」と語った。
「昨年、前澤社長が推進する安売り戦略に対し、大手アパレル会社が次々と撤退する“ZOZO離れ”が起き、業績も悪化していました。最近は自身のアイデアが社内を通らないことも多くなった。退任は、前澤さんが経営に嫌気が差したということ。辞めても、株の売却益を手にして“第二の人生”で好きなことができるのも大きい」(経済紙記者)
つまりヤフーの買収提案は渡りに船。“逃げ得”で手にするカネもベラボーだ。ヤフーはTOBを実施しZOZO株の50・1%を取得、年内の子会社化を目指す。前澤氏は保有するZOZO株約36%のうち、約30%をヤフーに売却する予定だ。ヤフーの買い付け額は、1株2620円で、前澤氏の懐には2429億円もの大金が入ることになる。前澤氏は2017年に米画家・バスキアの作品を史上最高額の約123億円で落札したが、その20枚分に値する。