資産価値増加のアート作品をオークションで発掘するヒント
一般にも身近になりつつあるアートオークション。個人でも参加できるSBIアートオークションの場合、会社員など一般の人が作品を落札、出品するケースが増えているという。金融緩和の影響で価格が高騰している作品も多く、アートの資産性にも注目が集まっている。また、近ごろは中華系のアートコレクターの存在感が増している。
所有する作品の査定を依頼した40代Aさんの場合、15年ほど前に10万円台で購入した草間彌生の版画作品が2020年1月現在で予想落札額80万~120万円と査定された。このように、作家の人気次第では資産価値が増加することも少なくないという。
「愛着を持って作品を所有する方や、作家のコアなファンの方が依然多いですが、投資目的で売買される方も増えています。昔は買ったら売却まで10年持てと言われていましたが、今では2年に短縮されているところもあります。作品の相場もその時々で波があるので、その波を上手に捉えて安くなった時に買って高くなるまで持ち続けている方もいます。リーマン・ショックの際は、多くの作品が値下がりしましたが、人気作品の場合はその影響が軽微でした」(SBIアートオークション塚田萌菜美さん)